10.プロバイオティクス

近年、「菌により菌を制す」という、プロバイオティクスと呼ばれる考え方の研究が進んできています。

 

例えば、 Lactobacillus salivarius TI 2711 (乳酸菌LS1) は、歯と歯ぐきの隙間の細菌中へと移行し、P. gingivalisと呼ばれる歯周病菌をを減少させるとともに、歯周病の臨床症状を改善する傾向が認められた、との報告があります。
(虫歯菌にも有効との報告もあります。)

 

ただ、その効果は限定的でした。

 

一方、最近別の乳酸菌により、虫歯菌や歯周病菌を減少させることができた、というデータを元に開発されたサプリメントが、日本でも発売されました。(グラフ)

 

プロバイオティクスによる歯肉炎治療効果

 

 

市販の洗口剤などに含まれる殺菌剤は悪玉菌にあまり効果がなく、むしろ善玉菌を多く殺してしまう傾向が強いのに対し、この方法は、主に悪玉菌を減少させる目的で使用されます。

 

単独では効果が充分ではありませんが、他の方法と組み合わせると効果的です。

 

四日市のさくら総合歯科では、 

 

・「薬を使いたくない」
・「薬を使用した後で、更にお口の中の細菌の状態を改善したい」
・「歯石取りの効果を高めたい」
・「歯磨きだけでは不安なので、サプリメントの助けを借りたい」

 

という方などに使用します。