11.食事療法(プレバイオティクス):食育指導

免疫力をアップさせるために、食生活の改善は必須です。
さくら総合歯科では管理栄養士・健康管理士による食事指導を行っています。
(詳細は後述)

(1) 食育とは?

食育とは、国民が生涯を通じて健全な食生活を実現し、健康の確保等が図れるように、自らの食習慣や食に関する様々な知識と、食を選択する判断力を身に付けるために行う取組みのことをいいます。
歯周内科 食育
近年、食育指導を歯科医院で行う必要性が高まりつつあります。
三重県四日市市のさくら総合歯科には管理栄養士が常駐し、あなたの健康を広い視点から支援していきます。
また、院長も健康管理士として、食事に関するアドバイスを随時行います。

(2) 管理栄養士が必要な理由

管理栄養士が常駐している歯科医院は、全国的に見てもまだまだ希な存在です。

 

それでは、なぜさくら総合歯科には管理栄養士が配置されているのでしょう。
それは、歯科治療にとって実は食育指導が非常に重要で、歯科でそれを行う事により、様々な全身疾患の予防にもつながるからです。

 

歯科医師法第一章第一条には、

 

『歯科医師は、歯科医療及び保健指導を掌ることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。』

 

と記載されています。
ここで重要なのは、

 

「歯科保健指導を掌る」ではなく「保健指導を掌る」

 

とされいることです。
つまり、「命の入り口、心の出口」とも言われるお口からは、生きるのに欠かせない栄養だけでなく、様々な病原体も入ってきます。
これらの入り口であるお口の健康を向上さあ競ることが、結果的に全身な健康向上にもつながることがわかってきました。

 

しかし、歯科衛生士には栄養学的な基礎知識はほとんど無く、歯科医師は栄養学や生化学は習っているものの栄養指導の実践的な教育を受けているわけではありません。

 

だから栄養指導に関する専門教育を受けた、管理栄養士が必要なのです。

 

更に、当院には健康管理士の資格を有する看護士も在籍し、特定保健指導(メタボ健診における指導)を行うこのとの出来る研修も受講済みです。
管理栄養士とは異なる視点から、お話を伺うことを重視した生活に踏み込んだ指導を行う場合もあります。

 

また、四日市さくら総合歯科では、高精度体成分分析装置を使用し、
・ 体の4大構成成分
・ 骨格筋
・ 脂肪
・ 部位別の筋肉バランス
を 高精度に測定し、食事指導に役立てています。

 

(3) 歯周病と食育

近年、比較的若い世代の重症歯周病患者様が、多数来院されます。
それらの方の多くは、生活が不規則であったり、食習慣に問題がある場合が多いようです。
歯周病と食育
偏った栄養、清涼飲料水など糖類を含む飲料の多飲、スナック菓子の多食など、食生活の西洋化が進んでいます。

 

特に、糖類の過剰摂取は歯ぐきの血管に何らかの障害を来し、糖尿病になる前から歯ぐきに悪影響及ぼしているのではないか、と考えられています。

 

日本人が長寿なのは、『和食』がバランスのとれた、体に優しい食事であることが大きな理由です。
歯周内科 和食
日本人は元々インシュリンを出す能力が欧米人より少なく、そのような民族が欧米人のような食事を摂れば、健康により大きな影響を及ぼすのは明白です。

 

歯周病は簡単に治る病気ではありません。
食生活がバランスのとれた健全なものでなければ、歯周病は多くの場合、治療しても再発・進行します。

 

また、歯周病が進行すると、噛めない → 軟食を好む → 炭水化物に偏った食事→ 重要な栄養素の欠乏

 

により、更に進行してしまう、という悪循環に陥ります。

 

当院では、進行した歯周病患者様には、食生活を調査し、改善点を指導しています。