歯周病ドックとは

人間ドックとは、自覚症状の有無に関係なく病院・医院にて身体各部位の精密検査を受けて、自分では気がつきにくい病気や臓器の異常・健康度などをチェックする健康診断のことをいいます。

当院で行う歯周病ドックも同様に、自覚症状の出にくい歯周病の早期発見・病状把握を目的として行い、更に一生自分の歯で快適に食事が出来るよう手助けするための健康診断です。

定期的な歯科ドックを受けると

四日市さくら総合歯科は、日本歯科人間ドック学会認定施設に指定されています。
日本歯科人間ドック学会では、歯科ドックを受けるメリットとし て下記の項目を挙げています。

 

 

・ 早期発見・治療による医療費の削減
・ 診療時間の縮小や回数の短縮
・ 身体への影響(歯を削る・抜く・手術)が減少
・ 全身疾患の悪化を防ぐ(心臓病・糖尿病・ガン・肺炎・アルツハイマーなど)
・ アンチエイジング(血管老化の防止)

 

また、歯科と言えば虫歯・歯周病のみが対象と考えがちですが、悪性腫瘍などの早期発見にとっても重要です。

歯科人間ドックが必要な方

虫歯や歯周病は自覚症状がなくても発症している可能性があります。
虫歯は進行してしまうと神経(歯髄)を取らなければならなくなり、その結果歯の寿命が縮まります。

 

 

歯周病は細菌感染症でありながら生活習慣病的側面を持ち合わせた、複雑な病気です。
通常進行が遅く、重症になるまで自覚しにくい病気です。
放っておくと歯ぐきから膿が出たり、激しく痛みがでたり、歯がぐらぐらになったりして、最後には抜けてしまいます。

 

また、近年 歯周病がさまざまな全身の病気を引き起こしたり、悪化させたりすることがわかってきました。
お口の中に発生した悪玉菌や歯周病の炎症で生まれた成分が唾液や血液とともに全身の臓器に運ばれ、心臓病や肺炎などの病気を引き起こしたり、糖尿病を悪化させる要因になったり、早産や低体重児出産の原因になったりすることがわかっています。
更にはアルツハイマー、骨粗しょう症、がんと歯周病の関係も取り沙汰されています。

歯科人間ドックでは虫歯や歯周病だけではなく、唾液・舌・粘膜・口臭・かみ合わせの状態や、レントゲンなどからお口の状態をチェックしていきます。
お口の中の健康は全身の健康につながっていきます。

 

全身の健康のためにも下記の項目に一つでも当てはまる方は、歯科人間ドックを受けられることをお勧めいたします。

コラム 人間ドックの日

あまり知られていませんが、7月12日は人間ドックの日と定められています。
昭和29年7月12日(月)(1954.7.12)に国立東京第1病院(現:国立国際医療研究センター)で人間ドック健診が始まったことを記念して定められました。
今でこそ普及した人間ドックですが、意外に古くから行われていたようです。

歯科人間ドックメニュー

歯科人間ドック学会では、以下の基本メニューを推奨しています。
(一部当院オリジナルメニューとなっています。)

1.同意書および問診票の記入
2.レントゲン撮影(パノラマX線写真)
3.全身所見

(1) 体格:太りすぎ、痩せすぎ(BMIで判定)

 

(2) 姿勢、歩行

 

(3) 皮膚:色素沈着など

 

4.口腔外診査

(1) 問診票の確認、血圧、脈拍

 

(2) 唾液検査
   @ 唾液分泌量(刺激唾液)
   A 唾液のpHおよび緩衝能
   B 齲蝕リスク検査(ミュータンス菌の検査)
   C 歯周病リスク検査(ペリオスクリーンによる潜血反応)

 

(3) 視診:腫張の有無、左右対称性

 

(4) 触診:唾液腺、リンパ節

 

(5) 顎関節症関連診査
 @ パノラマX線写真による関節部の骨形態の確認
  (顎関節の形態変化、海綿骨部の硬化)
 A 側頭筋、咬筋、胸鎖乳突筋の圧痛検査
 B 開口量の測定
 C 関節雑音の検査

 

5.口腔内診査

(1)口腔内写真

 

(2)口腔粘膜診査:上下頬・唇側歯肉→左右頬粘膜→口蓋→舌→口底部→舌側歯肉
 (舌背、舌側縁、舌下面)
 @ 触診:湿潤の程度、色調の変化、腫張・びらん・潰瘍の有無、骨形態
 A 触診:硬結、圧縮

 

(3)画像診断:パノラマX線撮影の読影
 (上顎骨、顎骨内病変、埋伏歯、骨粗鬆症の疑い、
  歯槽骨の硬化像、骨吸収の程度、歯根膜腔の拡大)

 

(4)う蝕検査
 @ 触診(歯式の記入も含む)
    必要に応じて
 A 触診・打診・温度診:根尖病巣や破折などの疑いがある歯に限り行う

 

(5)歯周病検査ダイアグノデントを使用して検査
 @ 歯周ポケットの深さを測定(全ての歯を1点法で測定)
 A 付着歯肉の有無
 B 根分岐部病変の有無
 C 歯の動揺度

 

(6)咬合検査
 @ 咬合触診の検査:咬合紙による検査
 A 研究用模型の作成(診断のための模型)

歯科人間ドックを希望される方へ

お電話でお申し込み下さい。

 

必ず

 

『歯科人間ドックを受けたい』

 

と受付に伝えて下さい。

 

歯科人間ドックは一般の人間ドックと同様自費扱いとなっており、基本料金は30,000円です。
説明は別途5,000円(30分まで)が必要です。(何れも税別)
ご来院時には、身分証明書として健康保険証をご呈示いただきます。
(ご呈示戴けない場合は、検査をお受けいただくことが出来ません。)

 

なお、オプションとなる検査も多数ございますので、オプションを希望される場合は、お電話でお問い合わせ下さい。
歯科人間ドックについて詳しい受付以外がお電話をとった場合は、後ほどこちらからお電話させていただく場合がございますので、あしからずご了承下さい。