さくら総合歯科は、もともと感染予防対策に力を入れています。
例えば、診察時に顔にかけるタオルも、「滅菌」と呼ばれる細菌・ウイルスが死滅する方法で毎回処理したものを使用しています。
さらに、2020年から日本で蔓延しはじめた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対応するため、政府が緊急事態宣言を行う前から様々な取り組みをしています。
安全な診療環境を実現するためには、まずスタッフが感染しないことが第一であり、そのことが患者さんを守ることに直結します。
そのために、下記のような取り組みを行っています。
併せて、スタッフは“清潔・不潔”について教育してあり、私生活でもその知識を応用していることから、一般の職場よりスタッフの勤務外における感染リスクは低いと考えられます。
さらに、患者さん間の感染を防ぐため、いわゆる“三密”を防ぐ工夫も行っております。
取り組みその1:飛沫などへの対応
スタッフ全員が以下の装備で勤務しています。
・マスク
・フェイスシールド
・手術用ガウン
・ヘアキャップ
マスクや手袋は十分な数を既に確保してあり、不足することはありません。
取り組みその2:受付のシールド
原則として患者さんにもマスクの着用をお願いしておりますが、マスクの入手が難しい昨今の状況を考え、マスクがない方から受付のスタッフを守るため、受付を厳重にシールドしました。
治療費等の受け渡しは、アクリル板下部をドア形状にし、必要なときのみ開け閉めして対応しております。
また、お金は原則手袋で触るようにし、万が一素手で触った場合は即座に手指消毒を行います。
取り組みその3:診察までの待ち時間はお車で待機
診察室のチェアは間隔が広く、患者さん間の距離は十分に保たれています。
一方、待合室は通常は患者さんが接近した状態となりがちです。
そこで当院では、混雑が予想されるときは、診察までの待ち時間を各自のお車の中で待機していただく「車中待合」を導入しました。
その場合、フードコートなどでよく見られるベルをお渡しし、診察時間が近づいたらそのベルでコールさせていただきます。
いったん待合室にお越しいただき、検温を行ったあとお車に戻ってお待ちいただきます。
ただ、令和2年9月現在、感染対策のため1日に診る患者さんの数を少なくしたことにより、車中待合の比率はかなり低くなっております。
なお、徒歩や電車でお越しになった方は、待合室でお待ちいただきますが、当院はほとんどの方が車でお越しになるので、問題はありません。
会計待ちの方は、待合室でお待ちいただくことになります。
取り組みその4:十分に換気
幸いなことに、当院は一軒家で窓が多いので、換気が十分に行えます。
いわゆる“三密”のひとつ、換気の悪い密閉空間は、これにより回避できます。
ただ、外気の温度に室温が左右されるため、寒さ・暑さ対策(上に羽織るものをご持参いただく、うちわなどをご持参いただく)ことをお願いしております。
また、冬季は夏季ほど窓を大きく開けることができないので、空気中のコロナウイルスを減らすことがわかっている
『プラズクラスター搭載の空気清浄器』
を導入し、より安心できる診療環境を提供するよう、心懸けています。
取り組みその5:待合室の椅子の削減
待合室の椅子を減らすことにより、患者さん間の距離を取るようにしています。
また、椅子の向きを円状外向きにすることにより、万が一咳などをされた場合に前方にいる方に飛沫がかからないようにしています。
取り組みその6:体温測定
来院された際に、体温測定をさせて戴きます。
当院の基準以上の体温であった場合、当日の診療はいかなる場合も見合わせます。
また、咳が頻繁に出る方、発熱のある方はご来院前にお電話でご相談下さい。
基準体温は、一般的基準より厳しめの37度に設定しています。
取り組みその7:患者さんが診察室に入られる前の手洗い
患者さん間の感染リスクとして見逃せないのは、患者さんの手に大量のウイルスが付着した状態で椅子等を触ることがあります。
一般の方は普段“清潔・不潔”(これは見た目ではなく医療界における清潔・不潔)を正しく認識していないため、知らず知らずのうちに他の方に(新型コロナに限らず)細菌やウイルスを移してしまうことにつながります。当院では、以前から患者さんにお口の中に手を入れないように指導しておりますが、それに加えて診察室に入る前に石けんを用いた20秒以上の手洗いをお願いしています。
石けんを用いて20秒以上手洗いし、その後流水でよく流すことにより、ウイルスの数は十分に減らすことができます。
取り組みその8:雑誌やおもちゃの撤去
新型コロナウイルス感染症は雑誌やおもちゃなどを介しても伝染する可能性があることから、それらをいったん撤去しました。
取り組みその9:スタッフの体温を毎朝測定
院長ならびに当日出勤するスタッフの体温を、勤務開始時に計測しております。
万が一発熱(微熱)が認められた場合は、自宅待機対応を取ります。
高熱の場合は、必要に応じ休診対応を取ります。
その場合、担当する患者さんには直前にはなりますがご予約の変更をお願いします。
万が一院長が発熱した場合は、直ちに院長の診療を停止します。
発熱が続く場合は、PCR検査を受け、万が一陽性となった場合はその後2週間休診とする場合もあります。
その場合、すべての患者さんのキャンセルを行います。
スタッフが感染性た場合は、四日市保健所の指導の下休診にするか否かを決定します。
休診になった場合に備え、ご予約日前日に必ず
をチェックされるよう、お願い致します。
お電話もさせて戴きますが、すべての人にお電話がつながるとは限りませんので、各自で確認していただくよう、ご協力をお願い致します。
取り組みその10:その他
各扉のノブ等は定期的に消毒します。
その他、口腔外バキュームをなるべく併用するなどの対策も行っております。
ご不便をおかけしますが、当院では安全を最優先としておりますので、ご理解の程宜しくお願い致します。
患者様にお願い
マスク着用のお願い
他の患者さんやスタッフを予期せぬ感染から守るため、必ず来院される方全員のマスク着用をお願いします。
院内ではスタッフの指示なくマスクを外すことはお避け下さい。
診察室内でも、診察前・診察中待ち時間の間、マスクは装着していただきます。
診療終了後も、速やかにマスクを装着して下さい。
マスクなしでの会話は、原則行いません。
ご理解の程、よろしくお願い致します。
現在一時のマスク不足は解消しておりますので、ご協力をお願い致します。
来院は最少人数で
付き添いや治療を受けておられないお子様は、なるべく当院への出入りをされないよう、出来ればお車の中で待機していただくよう、ご協力をお願いしております。
矯正治療中のご家族については、下記「矯正治療のお子さま・保護者の方」をお読み下さい。
矯正治療のお子さま・保護者の方
さくら総合歯科の矯正治療は、成長に合わせて細かな対応をしていく方法のため、数ヶ月でも間隔を空けてしまうと治療結果に影響したり、装置の追加、場合によっては治療方針の変更が必要になる場合があります。
したがって、いわゆる「不要不急」には該当しないと考えております。
そこで、より安心・安全な環境で治療を受けていただくために、平日午後の部と土曜全日は、矯正治療のみの対応とさせて戴きます。
子どもの予防関連は、フッ素塗布と食事指導のみとさせていただきます。
子どものむし歯治療がどうしても必要な場合は、平日午前の対応となります。
なお、平日午前は待ち時間が長い傾向にありますので、ご理解の程宜しくお願い致します。
治療を受けておられないお子さまは、なるべくお連れにならないようお願い致します。
どうしてもご一緒に来院せざるを得ない場合は、すべてのお子さまに対して体温測定を行い、お一人でも当院基準を超えていた場合は最低でも2週間以上先に予約を取り直させていただきます。
これは、新型コロナウイルス感染症が発症前に強い感染力を有する、と言う最近の知見を基にした対策です。
また、治療に関係のないお子さまは、極力お車の中で待機(夏季は除く)をお願いします。
出来ればご来院前に全員の体温を計測してこられることをお勧めします。
歯周病治療など成人の方
当院では何年もかけて治療している患者さんが多数おられます。
そのような方は、仮歯を長期間装着しておられることが多く、治療間隔を必要以上に空けてしまうと
・仮歯の破壊
・仮歯の摩耗
・仮歯のセメント溶出によるむし歯
などの問題が発生する場合があります。
したがって、極力継続的に通院されることをお勧めしております。
万が一 治療間隔をあけられる場合も、事前に対応を行う必要があります。
予約の変更をお考えの方は、必ず事前に院長にお電話でご相談下さい。
定期管理(歯周病安定期治療・メインテナンスなど)を受けておられる方
口腔を清潔にすることとウイルス感染症の関係
インフルエンザ・ウイルスは、単体で粘膜に侵入するのではなく、口腔内などのいわゆる“悪玉菌”が産生するある種の酵素の力を利用して、体内に侵入することがわかっています。
お口の中を清潔にすることにより、インフルエンザにかかりにくくなることは、既に証明されています。
新型コロナウイルス感染症についてはまだ証明されてはおりませんが、同様のことが言える可能性もある、との専門家の意見もあります。
また、ウイルスによる肺炎に、口腔などの細菌が肺に入って起こる細菌性の肺炎を併発すると予後が悪くなる、という専門家の意見もあります。
したがって、こんな時こそお口の中を清潔にすることが重要である、と当院では考えています。
体温について
当院では、37.5℃を超えた方の診療は見合わせるようにしております。
スタッフについても、37.5℃を超えた場合は自宅待機とします。
詳しくは受付にご相談下さい。
アメリカ歯科医師会の見解(7月28日追記)
歯科医院における感染のリスクは本当にあるの?
米国、労働安全衛生庁(OSHA)で新型コロナ感染症において、歯科医が最も罹患しやすい職種に挙げらたため、日本でも「歯科医院が危険」と報道される傾向にありました。
一方、その後アメリカの歯科医師会の教育ビデオでは、以下のように述べられています。
『これまで世界で歯科医院で感染した事例の報告はない』
『高速切削回転器具により発生する飛沫は、超軽量なのでバキュームや風により容易に捕捉・拡散されると思われる』
一般的な接客業の方は、感染に対する正しい知識を持ち合わせておらず、また、知識があったとしても非協力的な客に悩まされることが多いようです。
一方、医療機関では感染対策を行うことが当たり前との認識があり、少なくとも当院には非協力的な患者さんはおられません。
また、濃厚接触者の条件である「マスクなしでの会話」は最小限であり、その点でもリスクは低いと考えられます。
飛沫に関しては、ほとんどが高速切削回転器具などによる「水」が主成分であり、万が一ウイルスが混入したとしてもかなり薄まっています。
皆様ご存じの通り、手洗いは手についているウイルスを大幅に減らすことによって感染を防いでいるのであり、それと同様単位面積(体積)あたりのウイルスが少なければ、感染リスクは限りなく低下します。
また、当院のウォーターライン(歯科ユニットなどに供給されている水)はもともと特殊な装置で塩素濃度を上げ、高速切削回転器具などから噴射される水もそれを使用しているため、殺菌性が高められています。
三重県の歯科医院などで報告されたスタッフ感染事例は、すべてスタッフが外部や他県から訪れた親族より感染したものであり、一部は昼食時などに別スタッフに院内感染させたことがわかっております。
日本でも現在のところ、患者さんとのスタッフ(歯科医師を含む)と相互に感染した報告はありません。