疲れたあとに歯磨きをすると、脳が活性化し気分がリフレッシュ

歯磨き行動の脳への作用を研究

 

花王株式会社ヒューマンヘルスケア研究センターの研究によると、千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター脳機能計測解析研究部門 下山一郎教授と共同で、脳が疲れたあとの歯磨き行動が脳や心理に与える作用を研究し、歯磨き行動が脳を活性化し、気分をリフレッシュする効果を持つ可能性を見いだした、との結果が得られたそうです。

 

実験方法

今回の研究では、計算作業による疲労付与後に歯磨き行動をしたときの脳への作用を、客観的に評価するため、脳と心理の状態を同時に測定する “統合生理研究手法” を用いて実験したそうです。

 

実験の流れ

 

脳の活性化は、脳の疲労度や注意力に関係する指標などを用いて評価し、脳の疲労度はフリッカーテスト(註1) 、注意力は脳波の測定(註2)を実施したそうです。
また心理状態は、自己評価を数値化するVAS法(註3)という方法により評価したそうです。

 

研究結果

歯磨き 脳を活性化その結果、疲労後に歯磨きをすると、歯磨きしない場合と比べ、脳の疲労は有意に低減したそうです。

 

また注意力も高まる傾向が認められたそうです。
これより、歯磨き行動により脳が活性化したことが推測されたそうです。

 

更に心理状態についても、疲労後に歯磨きをすると、リフレッシュ感が有意に高まり、集中力やすっきり感も高まる傾向が認められたそうです。

歯磨きが脳をリフレッシュ

これより歯磨き行動には、仕事や勉強などで疲れた時に脳を活性化し、
リフレッシュする効果があると考えらる、
と花王の実験では結論づけられていました。

用語説明

註1 フリッカーテスト

脳の疲労を示す指標のひとつ。光のちらつきの速さ(周波数)を変え、
ちらついていると認識できる速さを測定する。
歯磨き脳が疲れていないときほど、早い光のちらつきを認識が可能である。

 

註2 脳波の測定(事象関連電位;P300潜時)

脳の注意力を示す指標のひとつ。
頻発する低い音の合間に、まれに鳴る高い音に集中し、
高い音が聞こえた時に発生する脳波の出方により
注意力や集中力を測定する。

 

註3 VAS法(Visual Analog Scale)

心理状態の自己申告による評価方法のこと。
用紙に記載された、左端を心理状態が最も悪い状態、
右端を最もよい状態とした100mmの直線スケールに、
被験者が自分の心理状態に近いところにチェックすることにより、
自己申告する。