さくら総合歯科院長のキシリトール体験記

1.キシリトールとは

キシリトールはシラカバやカシを原料とした甘味料です。
その安全性は、WHO(世界保健機構)でも認められています。
主にフィンランドで生産されています。

 

イチゴ・ラズベリー・レタス・カリフラワー・ホウレンソウ等にも含まれています。
また、体内でも肝臓で1日に5〜15g が生産されています。

 

砂糖と較べて、カロリーは25%も低く、糖度はほぼ同じです。
糖尿病の方も問題なく使用出来るようです。

 

溶ける時に熱を吸収するので、独特の清涼感があります。

2.キシリトールはむし歯菌をやっつける!

砂糖を食べると、ミュータンス菌がそれを分解し、発酵させて酸を作りだします。
その酸によって歯が溶かされることにより、むし歯が出来てしまいます。

 

キシリトールを食べると、ミュータンス菌がそれを自分の栄養になるものと間違えて
吸収します。
キシリトールに弱いバイ菌しかし、キシリトールはむし歯菌の栄養となりません。
その結果、ミュータンス菌は、エネルギーを消耗して元気がなくなります。
(いわば、むし歯菌にとってキシリトールはダイエット食のような
ものなのです。)

 

更にキシリトールを長期にわたって使用することで、
ミュータンス菌はどんどん減少し、その結果むし歯が出来にくくなります。

3.キシリトールのその他効果

私たちの口の中では、食事や間食などにより発生した酸を、唾液の働きによって中和し、
溶けたエナメル質を再石灰化(さいせっかいか)するということが行われています。

 

しかし酸の発生する量と回数が増えると、再石灰化が追いつかずにむし歯になって
しまいます。

 

キシリトールは唾液の分泌を刺激し、むし歯菌の産生した酸の中和を促進させます。
そして唾液中のカルシウムがエナメル質に戻る(再石灰化する)のを助けます。

4.かつて、さくら総合歯科院長のお口の中には、むし歯菌がたくさんいました(;。;)

さくら総合歯科でむし歯の細菌検査をはじめたのは、平成14年です。
当時はこの様な検査を行っている歯科医院は希でした。
検査キットを販売するメーカーが、当院まで取材に来たことからも、
当院が予防を先駆けて行っていたことが、おわかりいただけると思います。

 

ただ、さくら総合歯科院長は、メーカーや有名な先生が言われていることを、
すぐに鵜呑みにして患者さんには行いません。
自分でためすことが出来ることは、事前に必ず自ら行ってみます。 当然、カリエスリスクテスト(むし歯細菌検査・唾液検査)も自分で行ってみました。

 

その結果、ミュータンス菌の比率が最も高く、非常にむし歯になりやすい状態であることが
わかりました。ミュータンスとキシリトール

 

『 歯医者のくせにむし歯菌をたくさん持っているなんて 』

 

と思われるかもしれませんが、
実はむし歯菌の比率は乳幼児期に決まってしまいます。
(この件に関しては、『むし歯菌の母子感染』の
ページをご覧ください。)

 

したがって、どんなに歯磨きをしても、ミュータンス菌の母子感染むし歯菌の比率を下げることが
出来ません。
(私は殆どの患者さんより遙かに長時間歯を磨きます。)

 

キシリトールが話題になったとき、当初その効果に半信半疑でした。
しかしキシリトールがむし歯菌を減らす効果があることを知り、
自分で試してみました。

 

その結果、なんと!
むし歯菌の比率は最も低くなりました。

 

そして、検査結果だけでなく、お口の中の状況も一変しました。
どのように変わったかは、・・・ご来院時に御説明いたします。

 

キシリトールで細菌が減少その後私(院長)は、この効果がどの位持続するのか試すため、
キシリトールの入った物を極力摂らないようにしております。
どの位持続したかは、・・・ご来院時に御説明いたします。

 

付録) むし歯の細菌検査(唾液検査)の種類について

 

むし歯の細菌検査は、何種類ものメーカーが検査キットを販売しています。
(或いは、検体をメーカーに送り、分析してもらう方法もあります。)
ところが、検査結果は使用した方法(メーカー)によって異なる場合があり、
患者さんのお口の中の状態と、どう考えても合致しない場合がありました。

 

そこで、当院では多くの方法を試し、最もお口の中の状況と相関性が高いと思われる
メーカーの製品を用いて、テストを行っています。

 

また、その結果に対し、どのようなアドバイスをすれば良いか、
様々なノウハウを持っておりますので、皆様のお口の健康維持に大変役立つアドバイスが
出来ると自負しております。

5.当院でキシリトールを強くお勧めする

むし歯予防先進国は、フィンランドです。
同国では、甘味制限をそれほど行わず、主にキシリトール利用ととフッ素洗口等の
徹底により、むし歯を激減させました。

 

そして先に述べたように、さくら総合歯科院長が自分のお口で実験し、その効果が絶大で
あることを自ら確認しました。

 

当院が、キシリトールを自信を持ってお勧めする理由は、そこにあります。

 

ただ、キシリトールを利用する際、注意すべき点があります。
ご来院いただき、唾液検査の結果を受けていただき、検査結果が出てから
詳細なアドバイスをさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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