歯周病と口臭の関係

歯周病を起こすバイ菌は、VSC(揮発性硫黄化合物)と呼ばれる強い悪臭を発する物質を産生します。
これが口臭の原因となります。
VSCのうち、歯周病患者で検出されるのが

 

メチルメルカプタン

 

と呼ばれる物質です。
メチルメルカプタンは「毒物および劇物取締法」などの法律で毒物に指定されており、その毒性は青酸ガスに匹敵、あるいはそれ以上といわれています。
もう一種のVSCである硫化水素も、人体に有害な毒ガスであることは、多くの方がご存じのことでしょう。

 

また、近年この物質が、歯周組織に悪影響をもたらし、歯周病を悪化させる因子となっている可能性が高い、との説が有力になってきています。

 

口臭には“生理的口臭”と“病的口臭”があり、歯周病によって起こるのは後者の病的口臭です。
何れにしても、歯周病と口臭は「切っても切れない関係」といえるでしょう。

 

口臭については、『口臭が気になる』のページをご覧下さい。